コンペティションやコンテストにおける評価用語として、「入選」と「佳作」はよく耳にする言葉ですよね。
しかし、それぞれの意味や違い、ランキングにおける位置づけについては、いまいちよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、入選と佳作の違いや意味、順位などを解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
入選と佳作の意味は?
早速、入選と佳作の意味についてご紹介していきます。
入選とは
「入選」という言葉は、審査を通過し、選ばれた作品という意味を持っています。これは応募した作品が審査基準を満たし、ある一定の評価を受けたことを示しています。
たとえば、芸術や文学の分野で、「入選作品」と称されることは、作品が高い評価を受けた証とされます。
佳作とは
一方、「佳作」は、入選した作品の中でも特に出来が良いと評価された作品を指します。これはおもに文学や美術の分野で使用され、入賞作品に次ぐ位置づけで認められます。
「選外佳作」という用法もあり、これは賞には届かなかったものの、質の高い作品と認められた場合に使われることがあります。
入選と佳作のポジション
基本的に「入選」は審査を通過した全ての作品に対して使われる表現であり、「佳作」はその中でもとくに優れた作品に与えられる称号です。
したがって、一般的には「佳作」が「入選」よりも上位に位置づけられると考えられがちですが、使用される文脈によって異なることがあります。
混同されやすい理由
「入選」と「佳作」が混同されるおもな理由は、両語がしばしば同じ文脈で使用されることにあります。
さらに、「佳作」が特定の作品だけではなく、賞を受賞した作品にも適用される場合があるため、その使い分けには注意が必要です。
以上のように、「入選」と「佳作」は似ているようで微妙に異なるニュアンスを持つため、コンテストや展示会などでこれらの言葉を見かけた際には、その違いを理解しておくことが大切です。
入選と佳作の用語の違い・使い方
芸術や文学の分野での応募作品の評価に使われる「入選」と「佳作」の表現は、その実際の使われ方を明確に理解するため、具体例をあげて解説します。
使用例の分析
以下は、俳句、短歌、写真というカテゴリでの「入選」と「佳作」の使われ方を具体例で示したものです。
- 俳句・短歌、写真の応募作品評語の例
- 週刊読売(俳句):入選/佳作
- 週刊文春(俳句・短歌):入選/佳作
- 婦人公論(俳句):入選/佳作/選外佳作
- オール読物(俳句・短歌):天・地・人/佳作/選外佳作
- PHP(俳句):無表示/佳作
- 雑誌「俳句」(俳句):推薦/秀逸/佳作
- 朝日新聞(読者の新聞写真コンクール):一席・二席・三席/佳作
- 読売新聞(読者のニュース写真):1席・2席・3席/佳作
- 読売新聞(よみうり写真大賞・報道写真部門):大賞・一席・二席/入選/佳作
入選と佳作の区別の具体例
たとえば、週刊読売の俳句では、入選が20句、佳作が4句という具体的な数値が示されており、佳作は選外佳作として特別な評価を受けることがあります。
一方、週刊文春では、入選が1句、佳作が9句となっており、ここでは佳作がより優れた作品として選ばれています。
また、婦人公論の短歌では、佳作と選外佳作が明確に分けられており、佳作は入選作品として、選外佳作はそれに準ずる作品として区別されています。
総合的な考察
これらの例から、「入選」と「佳作」は一般に作品の質を示す評価用語として用いられていますが、その用法は状況によって異なります。
現在では、「佳作」が「入選した作品の中で特に優れた作品」という意味で使われることが多いですが、「入選」が広義で選考に通った作品全体を指すことが一般的です。
このため、しばしば「佳作」が「入選」よりも質が高いと評価される場合がありますが、必ずしもそうとは限らないため、具体的なコンテストのルールを確認する必要があります。
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