関西弁の早口言葉!難しさと上手く言うコツ

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関西弁は、独特なリズムとイントネーションで知られ、親しみやすいですよね。

なかでも、「なんでやねん」や「そやな」「ほんまに〜?」といったフレーズが全国的に人気です。

関西弁には独特の早口言葉も多く存在し、関西地方以外の方には、その難しさが話題となっています。でも、覚えると何度も言ってしまいたくなるフレーズなんですよ!

ちなみに、これらの早口言葉は地元の方々には割と簡単なんです。

この記事では、関西弁独特の早口言葉を紹介し、それらを上手く言うためのコツについて解説します。

関西人になりきって、関西弁の早口言葉の上達を目指してください!

また、関西人にしか読めない独特の言葉の歌い回しも取り上げますので、是非チェックしてくださいね。

 

代表的な関西弁の早口言葉

代表的な関西弁の早口言葉をいくつかご紹介しますね。今回はメジャーなものを取り上げていきます。

うまく言えるかどうか、ぜひチャレンジしてみてくださいね!もし身近に関西出身の知り合いがいる場合は、頼んで言ってもらうのもいいですね!

 

早口言葉1:ちゃうちゃう

関西弁の早口言葉で最も有名なものの一つに、「ちゃう」という単語を使った以下のフレーズがあります。

「あれチャウチャウちゃう?ちゃうちゃう!チャウチャウちゃうんちゃうん?」

標準語に直すと、「あれはチャウチャウかしら?ちがうよ!チャウチャウとは違うんじゃない?」となります。

このフレーズは、否定の意味を持つ「ちゃう」と、犬種の「チャウチャウ」を掛け合わせたもので、関西以外の方には非常に言いにくいです。

でも実は関西人にはとっても簡単なんですよ。「ちゃうちゃう」って何度も言ってるだけですから、意味が分かれば簡単です!

ただ、意味が分からなければ、「ちゃう」を何回言えばいいのか分からずこんがらがるようですね!

 

上手くなるコツを伝授!

この「ちゃうちゃう」早口言葉を以下のように分解すると、言いやすくなりますよ!

  • あれ/チャウチャウ/ちゃう?
  • ちゃうちゃう!/チャウチャウ/ちゃうん/ちゃうん?

このように単語の区切るポイントを意識すると、早口言葉がスムーズに言えるようになります。

特に、「ちゃうんちゃうん?」という部分は、「違う」という意味の「ちゃうん」と「~じゃない?」という意味の「ちゃうん」が繰り返されているため、意味の違いを意識して言うと上手にいえますよ。

関西弁の言葉の意味を理解すると一気に言いやすくなります。文章の意味が分かると、当たり前ですが話しやすいですよね。

 

早口言葉2:おっとっと

次に紹介するのは「おっとっと」を使った早口言葉です。

「おっとっととっとってって言っとったのに、何でとっとってくれんかったん?とっとってって言っとったやん」

標準語に直すと、「おっとっとを取っといてって言ったのに、どうしてとっておいてくれなかったの?取っておいてって言っていたじゃない」となります。

よっぽどお菓子のおっとっとが食べたかったようです笑。どうしても食べたかったのに、食べられてしまったのでしょうか?

 

上手くなるコツを伝授!

この早口言葉も分解すると言いやすくなります。

  • おっとっと/とっとって/って/言っとったのに、
  • 何で/とっとって/くれんかったん?
  • とっとって/って/言っとった/やん

「おっとっと」と「取っといて」という意味の「とっとって」から成り立つ文章。「とっとっと」という言葉が続くためこんがらがりますが、意味を理解すると自然と言えるようになります。

この早口言葉、「とっと〜と?」など兵庫県の言い回しにも近い言葉ですね。また、「とっとっと?」という福岡の方の言葉にも近い響きです。

おっとっとというお菓子があるからこそ成り立つ早口言葉です。

 

早口言葉3:あんた

関西弁といえば!の「あんた」を使った関西弁の早口言葉もあります。

「あんたあたしのことあんたあんた言うけど、あたしもあんたのことあんたあんた言わへんから、もうあんたもあたしのことあんたあんた言わんといてよあんた!」

標準語に直すと、「あなたは私のことを『あんた、あんた』と言うけれど、私もあなたのことを『あんた、あんた』と言わないから、もうあなたも私のことを『あんた、あんた』と言わないでよ、あなた」となります。

「あんたってもう言わないから」と言いながら、最後にまた「あんた」と言っているのが少し笑えますね!

 

上手くなるコツを伝授!

この早口言葉も分解してみましょう。

  • あんた/あたしのこと/あんたあんた/言うけど、
  • あたしも/あんたのこと/あんたあんた/言わへんから、
  • もう/あんたも/あたしのこと/あんたあんた/言わんといてよ/あんた!

この早口言葉に出てくる「言わへん」は「言わない」という意味で、関西弁特有の「~へん」を使った否定表現です。

また、「あんたあんた」と繰り返す箇所は、標準語で言えば「お前お前」と同じで、実際に繰り返すことはあまりありません。

「あんたや、あんた!」と、「あなただよ!」みたいな感じで強めに協調するときには繰り返す場合もありますね。

 

早口言葉4:うち

関西弁の中でも一人称「うち」を使った早口言葉を見てみましょう。

「うち、うちのうちわで内野をあおぐから、内野は内野のうちわでうちをあおいで。これ、内野とうちのうちうちの話」

この早口言葉を標準語に直すと、「私は、私のうちわで内野をあおぐから、内野は内野のうちわで私をあおいでね。これは内野と私の内々の話」となります。

 

上手く言うコツ

この早口言葉を分解すると理解しやすくなります。

  • うち、/うちの/うちわで/内野を/あおぐから、
  • 内野は/内野の/うちわで/うちを/あおいで。
  • これ、/内野と/うちの/うちうちの/話

こうして見ると、「うち」「うちわ」「内野」「うちうち」が掛け合わさっているため混乱しやすいですが、分解してみると構造が見えてきます。

「うち」が「私」という意味を押さえておけば、この早口言葉も言いやすくなるでしょう。

試しに自分のことを「うち」と言ってみると、文章を理解しやすくなりますよ!

ちなみに、この早口言葉は関西出身の筆者も少し言いづらいです。笑

 

新しいことを意味する「さら」を使った早口言葉

新品を意味する「さら」を使った関西弁の早口言葉も紹介します。

「さらのさら、さらしでさらさら巻けて言うたよな、サラ。割れたさらのさら、今さら、さらしで巻くて何さらしとんねん、サラ」

これを標準語に直すと、「新しい皿、さらしでさらさら巻いてって言ったよね、サラ。割れた新しい皿を今更さらしで巻くって何をしてるの、サラ」となります。

 

上手くなるコツを伝授!

この早口言葉も分解してみましょう。

  • さらの/さら、/さらしで/さらさら/巻けて/言うたよな、/サラ。
  • 割れた/さらの/さら、/今さら、/さらしで/巻くて/何さらしとんねん、/サラ

「さら」「皿」「さらし」「サラ」などが掛け合わさっています。

「何さらしとんねん」とは「何をしてくれてるんだ」という意味で、怒気を含む表現で、大阪府の河内地方でよく使われます。

結構怒っている状態に使う言い回しですね。言われると少し怖いと思う方もいるでしょう。

「さら」は新品という意味ですね。

 

中級者向け:わしわれ

自分のことを指す「わし」と相手のことを指す「われ」を使った早口言葉です。

「われわしのことわれわれ言うけど、わしわれのことわれわれ言わんから、われもわしのことわれわれ言うなや、われ」

この早口言葉は、かなり渋い関西弁を使ったフレーズですね!

標準語になおすと、

「お前は俺のことを『われわれ』と言うけど、俺はお前のことを『われわれ』と言わないから、お前も俺のことを『われわれ』と言うなよ、お前」となります。

さきほどの「あんた」の「われ」バージョンですね。

  • われ(お前): 関西弁で「お前」を意味する。
  • わし(俺): 自分を指す一人称。
  • われわれ(我々): 一人称複数形。

この早口言葉を言うと、いかつめの男性のイメージが浮かびます。いかつい男性になったつもりで「われ」を連呼するのも一興です。

関西のユーモアを楽しみながら、練習してみましょう。

関西弁の早口言葉が難しい理由

関西弁の早口言葉は、関西圏以外の人にとって非常に難しいものです。その理由は、関西弁特有のイントネーションが標準語とは異なるためです。

関西弁のイントネーションを意識することで、早口言葉もスムーズに言えるようになるでしょう。関西弁特有の言葉の意味を理解すると、さらにスムーズに言えるようになりますよ。

関西人のように歌うように話せるかもしれませんね!

 

関西人にしか読めない言葉

関西人は独特の歌い回しで話すことがあります。数字を数えるときにも「い〜ち〜に〜い〜さ〜んし〜」と独特のメロディにのせて歌いながら数えます。

小学生ぐらいの子供たちもメロディにのせて数えるのが主流でとても可愛いですよ。

そのほかにもいくつか独特の歌い回しがある言葉をご紹介します。

 

関西電気保安協会

「関西電気保安協会」は、近畿地方2府4県で電気サービスを提供する企業です。

この会社名は普通に読むことができますが、関西人は独特のメロディにのせて「関西、電気ほーあんきょーかい」と歌います。

ローカルCMの影響で、このメロディが関西人の間で浸透しています。

ホテルニューアワジ

「ホテルニューアワジ」も関西で有名なローカルCMの一つです。

「ホーテールーニュ~ア~ワ~ジ~」というメロディがついており、関西人はこのメロディで言わないと落ち着かないようです。

 

方言の早口言葉がかわいいと感じる理由

方言の早口言葉って、なんだかかわいいと感じる方が多いのではないでしょうか。ここでは、その、かわいいと感じる理由を解説します。

 

方言のリズム感と魅力

方言の早口言葉には独特のリズム感があり、それが「かわいい」と感じられる理由の一つです。このリズム感は、地域の文化や風土を反映しており、その土地ならではの雰囲気を感じさせます。

その地方独特の雰囲気を感じられて温かみを感じますよね。

 

地域の文化と風習の反映

方言は、その地域で生まれ育った人々が日常的に使う言葉です。そのため、方言の中にはその地域の文化や風習が色濃く反映されています。

方言の早口言葉も例外ではなく、その地域の特徴をよく表しています。言葉からも、土地の特徴や雰囲気が感じられるのは面白いですね。

 

日常的な使用と言葉遊び

方言の早口言葉は、その地域の人々が日常的に使っている言葉をベースにしているため、聞くだけでその地域の生活や人々の性格を垣間見ることができます。

また、方言独特の韻を踏んだ言葉遊びは、その土地の言葉の美しさや面白さを感じさせてくれます。その土地の人になりきって話すと、なんとなく、その土地の人に近づいた気がしませんか?

 

新鮮な驚きと面白さ

方言の早口言葉は、地域性が強いため、他の地域の人には聞き取りにくいことがあります。そのため、初めて聞く人にとっては新鮮な驚きや面白さを感じることができます。

同じ日本でも全然違うことに驚きと喜びが湧いてきますよね。これが、方言の早口言葉が「かわいい」と感じられる一因です。

 

関西人にしか読めない言葉

関西弁には、関西人にしか読めない難解な言葉も多く存在します。これらの言葉を理解することで、関西弁の奥深さを更に楽しむことができます。

関西人になりきってイントネーションを真似てみると、感覚的にも関西人に近づくかもしれませんね!

関西弁クイズなども挑戦してみて、実力を試してみましょう。

関西弁の早口言葉や難解な言葉を学びながら、関西の文化に触れてみてはいかがでしょうか。

関西を訪れる際にはぜひ耳を澄ませて関西の人々の話口調を聞いてみてくださいね!

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