兵庫県の芦屋市にある高級住宅地、六麓荘はセレブリティが集う場所としても知られ、特定の厳しい規則によってその豪華な雰囲気が保たれています。
そんな六麓荘で、一番大きい家には一体どんな人が住んでいるのか気になるという声が多いようです。
この記事では、六麓荘という特別な地区の住むための条件と、六麓荘で最も大きな家について掘り下げていきます。
六麓荘で一番大きな家は?
六麓荘でもっとも広い敷地を持つのは武田製薬の創業家族です。
その敷地は非常に広大で、エントランスから玄関までの距離も異常に長く、一般の住宅とは比較にならないほどです。
外から見ても建物が見えないほど広い敷地は、まさに「家とは思えない」ほどの豪華さを誇ります。
六麓荘での居住資格について
六麓荘に居住するためには、以下の条件が設けられています。
- 最低限の敷地面積:400平方メートル以上
- 全ての住宅は個人の一戸建てであること
- 建築物の高さ制限:最大2階建て
- 敷地の40%以上を緑地として確保すること
- 町内会への加入および高額な会費の支払いが必須
- 営業は一切禁止
これらのルールは日本屈指の高級住宅地であることを支える重要な要素です。順番に詳し区解説していきますね。
1. 最低限の敷地面積:400平方メートル以上
六麓荘で家を建てる際には、最低でも400平方メートルの土地が必要です。
これは一般的な戸建て住宅の平均敷地面積の約3倍にあたり、その広さがどれほどかを物語っています。
2006年に芦屋市が施行した条例によりこの基準が設定され、それ以降の建物はすべてこの基準を満たしています。
2. 個人の一戸建て住宅のみ
六麓荘では、個人の住宅または別荘としてのみ一戸建ての建設が許可されています。
マンションやアパートのような多層住宅は禁止されており、そのため、この地区では商業施設も見られません。
この規制は、豪華な邸宅が並ぶ閑静な住環境を守るためのものです。
3. 建築物の高さ制限:最大2階建て
建物の高さも厳しく制限されており、最高でも2階建てまでとされています。これにより、約10メートルの建物高さと7メートルの軒高が上限となります。
六麓荘では高層建築が許されていないため、街並みは一貫して低層で、落ち着いた色合いの建物が整然と並び、統一された美しい景観を形成しています。
これらのルールによって、六麓荘はその高級感と独特の魅力を保ち続けています。
4.敷地の40%以上を緑地として確保すること
特に注目されるのは、敷地の40%以上を庭や緑地として保持するという規定です。
この緑地には、10平方メートル毎に高木1本、中木2本を植える必要があり、六麓荘全体の美観を維持するための重要なルールです。
この条例は、2007年以降、住民の働きかけにより景観保護として法的にも支持されるようになりました。
5.町内会への加入および高額な会費の支払いが必須
六麓荘では町内会の加入が義務付けられており、入会金は50万円、年会費は1万2千円、さらに積立金として年間6千円が必要です。
一般的な町内会費よりも格段に高額であることからも、この地域の特別なステータスがうかがえます。
しかし、これだけ高額な町内会費を支払うことで、六麓荘が美しく保たれているのでしょう。
6.営業は一切禁止
六麓荘では一切の営業が禁止されています。ですので、エリア内にはスーパーやコンビニといった一般的な住宅街にあるお店はなく、自動販売機すら設置されていません。
勧誘もなく、家に営業に来る人もいないので、その分落ち着いて暮らせるのではないでしょうか。
でも、スーパーもなければ不便ではないのか?という疑問が湧き上がってきますが、芦屋市にはスーパーもコンビニもあるので、お買い物には困らないようです。
なんだか、落ち着いた優雅な時間が流れていそうですよね。
六麓荘に住むための必要な年収
六麓荘に住むためには、年収数千万円以上が必要とされます。
現在の基準地価は1平方メートルあたり21万1千円で、最低敷地面積400平方メートルの土地代だけで約8,440万円となります。
土地代を含めれば、実質的に1億円以上の資産が必要とされるためです。
まとめ
六麓荘でもっとも大きな家に住むのは、武田製薬の創業家族ということでした。六麓荘に住むためには多くの条件があり、これらをクリアするには相当な財力が必要です。
しかし、その見返りとして、日本でも類を見ない高級感とプライバシーを享受できることでしょう。
設定された多くのルールから、落ち着いた穏やかな雰囲気を維持しているともいえます。
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