日本語で他者や物事を参照する際に用いられる表現は数多くありますが、「他」と「等」はしばしば混同されることがあります。
これらの表現は、何かを挙げたうえで、それに加えて他にも存在するものを指す際に使われますが、その使用法や含むニュアンスには差異が見られます。
この記事では、これらの違いを明らかにし、適切な用例を通じて解説します。
「他」の適用場面
「他」は「その他の」「異なる」と解釈されることが多いです。「〇〇他〜」といった表現をされる場合は、特定のものを指し示す中で、さらに他のものや事柄が存在する場合に使われます。
例えば、「犬、猫、インコ、その他さまざまな動物を飼っています」という文章であれば、「犬、猫、インコ」以外にも何らかの動物を飼っているといるという意味になります。
上記の文章では、「他」が「それ以外の何らかの動物」を指しています。
「等」の使い方
「等」は「~など」という意味で使われる場合が多いです。
「等」を使った表現は、挙げた事例が一例に過ぎず、類似する他の事例も含まれることをしめしています。
たとえば、「緑茶やほうじ茶等」という場合、「緑茶やほうじ茶」を代表例として挙げながら、これらに近いそれ以外のお茶も含まれます。
「それ以外のお茶」も含め、「緑茶やほうじ茶」を代表として取り上げているといった意味合いになります。
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