今回は、油絵具を使ってさまざまな肌色を作成する4つの方法をわかりやすく紹介します。
これらの方法は初心者の方にも簡単で、アクリル絵具や水彩絵具にも応用できるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
肌色の基本的な作り方
油絵具を使った肌色の作り方は、主に以下の4つの方法があります。
- 茶色と白を使う方法
- 三原色と白を使う方法
- ソーンのパレットを使う方法
- オリジナルのパレットを使う方法
方法1: 茶色と白を使う簡単な肌色の作り方
この方法は最も簡単で、初心者におすすめです。
具体的には、茶色(バーントアンバーなど)に白(チタニウムホワイト)を少しずつ加えていくことで、自然な肌色のグラデーションを作り出します。
- バーントアンバーとチタニウムホワイト
- トランスペアレントレッドオキサイドとチタニウムホワイト
- バーントシェンナとチタニウムホワイト
方法2: 三原色と白で作る肌色
三原色(赤、青、黄)を基本として、それに白を加えることでさまざまな肌色を作成できます。
この方法では、オレンジ色(赤と黄の混色)に少量の青を加えて茶色を作り、その後に白を混ぜて明るい肌色を作ります。使用する具体的な色は以下の通りです。
- ピロールレッド
- フタロブルー
- レモンイエローライト
方法3: ソーンのパレットを使用
ソーンのパレットを使ったテクニックを紹介します。この方法は、肌色の表現に特化しており、使いこなせば安定した美しい肌色を容易に作ることができます。
ソーンのパレットとは?
ソーンのパレットは、画家アンディシュ・ソーンが自画像で使用していた方法で知られています。彼のパレットには、以下の4色が基本として使われています。
- チタニウムホワイト
- イエローオーカー
- カドミウムレッド(またはピロールレッド)
- アイボリーブラック
これらの色を基に、赤と黄色を混ぜてオレンジを作り、さらに白や黒を加えて肌色のニュアンスを調整します。
肌色作成のステップ
- オレンジの作成:まず、赤と黄色を混ぜてオレンジ色を作ります。この時、赤よりも黄色を少し多めにすると、より自然な肌色のベースが作りやすいです。
- 肌色の調整:作成したオレンジに白または黒を少しずつ加えて、明るさや暗さを調整します。このステップで、光の当たる部分や影の部分の色の差を出すことができます。
ソーンのパレットのメリットとデメリット
- メリット:簡単な色の組み合わせで安定した肌色を作りやすい。肌色に必要な範囲の色を限定できるため、不自然な色になりにくい。
- デメリット:青みがかった肌色を作るのが難しい。この問題を解決するためには、ウルトラマリンやバーントアンバーを加えたオリジナルパレットの使用が推奨されます。
方法4:オリジナルパレットでのアプローチ
オリジナルパレットでは、ソーンのパレットをベースにしつつ、より幅広い肌色を表現するためにウルトラマリンやバーントアンバーを追加します。
これにより、より深みのある色や青みを帯びた肌色も表現可能になります。
この方法を使えば、さまざまな肌のトーンを簡単に作り出すことができ、肌色のニュアンスを豊かに表現することが可能です。
初心者でも扱いやすく、多様な肌色の表現を楽しむことができますので、ぜひ試してみてください。
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